この間、台風8号が直撃し、8時間の停電をくらいました。ヒヒ馬です。
電気がないと、テレビを見ることも、パソコンをすることも、ゲームをすることもできません。
しかし、唯一、できることがありました。それは…、

「コピーを考えること」

紙と、ペンと、「考える頭」があれば、いつでもどこでも仕事ができるなんて、
本当、コピーライターって、すごい仕事だなぁと思います。
その仕事道具である「考える頭」を、さらに強化させるべく、
宣伝会議賞のシルバー受賞者さんにインタビューしましたー!!

課題と受賞作品から見ていきます!

【課題】

Yahoo! JAPANに入社したくなるようなコピーを募集

【受賞作品】

AIから仕事を奪ってください。

意識が高いエンジニア志望の学生に、すごく刺さりそうな、挑戦欲を掻き立てるコピーですよねぇ。暗に「AIではできない仕事が、Yahooにはある」「Yahooは、もう、AIを当たり前のように活用している最先端企業」というニュアンスも伝わって、大手ならではのYahooらしさも伝わってくる、面白いコピーですよね。
というわけで、このコピーの作者、眞木さんに、制作秘話をお聞きしました!


連想する言葉をつなぐ


今回の受賞コピーに関して言うと、困ったときに他の多くの方も採用していらっしゃる方法だと思うのですが、連想する言葉をつないでいきました。IT企業の課題という点は意識していたはずです。

求人ー仕事ーAIー奪われる

単純な連なりです。あとは、誰に言わせるかを考えて、ひっくり返しただけです。あまりに単純なので、誰かとかぶるだろうと思っていましたが、運がよかったです。もちろん、迷走することになった連なりもたくさんあります。

課題にまつわるキーワードを連想するのは、私もよく行っております。関連するワードをメモに書き出す人も多いのではないでしょうか。シンプルですが、やはり、とても有効な方法なようですね。実は、「AI」に関しては、私も思いついておりました。それが、このコピーです。

AIではできない、エンジニアになろう。

このコピーは、1次もダメだった、落選コピーです^^; このコピーと今回のコピーは、何が違うのか。ヒントは、「眞木さんがコピーづくりで意識していること」の中に、ありました!


「誰」に「どう」言わせるか。


他の方のコピーを拝見するときに、どういう「連想」をして「誰」に「どう」言わせているかを分析しようと常に努めています。
でも、そういう風には簡単には分析できないコピーの方が好きです。それこそAIに取って代わられそうですし。AIは候補はいくらでも出せると思うので「それっぽい」モノの中から「それ」を選ぶ力と、それから、簡単には分析できないものを作る力をつけることを意識しています。特に後者、データ化された類語辞典では見つからない類表現とでも言うのでしょうか、新しい、今だからこその、AIが参照する元データを更新するような「どう言うか」を探す力、これを身につけたいので、普段から自分が思ったことを別な言葉で置き換える、別な新しい言葉を探す努力をしています。

眞木さんのコピーと、自分のコピー。やはり一番の違いは「どう言うか」の部分だと、感じました。改めて比べてみると、

「AIから仕事を奪ってください。」(シルバー)

「AIではできない、エンジニアになろう。」(落選)


一言で言うと、眞木さんのコピーって、「力強さ」がありますよね。その力強さが、Yahooのブランドとピッタリなんだと思います。ちゃんと、「Yahoo」が言っているコピーなんです。自分のコピーは、何か、「俺」が言っちゃっているんですよね。自分の気の弱さが、どことなくコピーに出ちゃっているというか(笑)眞木さんのインタビューにある通り、どう言わせるかをもっと、主人公をもっと想像する必要があるなと、つくづく感じさせられました。 


アイデアを、逃さない。


過去の自分の傾向を振り返った結果、シャワーを浴びているときに考えが思い浮かぶことが多いので、宣伝会議賞に限らず、何か考えごと抱えているときには、濡れても鉛筆で書くことができるダイバー用のメモ帳を風呂場に置くようにしています。つまり、常備しています。机に向かって要素を考えて、シャワーを浴びながら答えを導く。同じような方がいらしたら、ダイバー用のメモ帳、便利ですよ。

受賞している人って、必ずと言っていいほど、その場で思いついたアイデアを、ちゃんと「メモ」っているんですよね! グランプリの林さんも「その辺」で思いついたことを、メモにしていましたし。もしかしたら、誰もが、賞をとるアイデアを思いついているのかもしれないけど、そのアイデアを忘れてしまっているだけなのかもしれない。それぐらい、ちゃんとメモで残すことって大切なのかもしれませんね!
また、眞木さんは過去にもファイナリストに選出されております。


過去の作品


第50回、宝くじの当選確認・換金し忘れを防止するため課題で、協賛企業賞をいただき、同じコピーでファイナリストに選出いただきました。

ご注意ください。
当たりくじとハズレくじは、
外見がそっくりです。

今では、なぜファイナリスト止まりだったか、よくわかります。あるいは、わかったつもりになっています。ハッとさせることはできるかもしれませんが、「ハッ」で終わり。いや、「ハッ」にも至らず「そうだねー」で終わりかもしれない。芯から揺さぶる力と、その後の行動に継続して作用する力が、両方とも、とても弱い。

そういう意味では、第51回で三次通過止まりの

「男にまかせていたら、この有り様だ。」(女子大のPR課題)

の方が響く力があったかなと思います。

もし、自分が宝くじを買ってこのコピーを見たら、100%買った宝くじを見直すと思います!「ハッ」どころか、行動に結びつく、力のあるコピーだと思います!女子大のコピーは、クスっとさせられました(笑)これもちゃんと「女子大」が言っているコピーですよねぇ。「これからは、女子が活躍する時代だ」みたいな、いかにもコピーライターが書きました感がないというか。自分の考えを、どういう言葉で言わせるか、次回はもっと意識したいと思います!

AIでも分析できない、すごいコピーで受賞してみたい!!